ありがとう、その一言に込められた想い

魔王シリーズ最終巻『貴方に捧げる「ありがとう」』読みました……。すっごくよかったです。キャラの台詞や心理描写の一言一言に込められた想い。それが心にじーんと沁みました。野梨原先生の書くお話はほんと好きで、読むと自分の心について考えたくなります。

ちょーシリーズを知っている方だけじゃなく、知らない方もよければ読んでみてください。ちょーシリーズを読んでないとわからないところとかもありますが、とてもいい作品です！

続きにネタバレを含む感想を。

ありがとうございました…！！！

そして野梨原先生お疲れ様でした！！！まさか最終巻で泣くなんて思いませんでした。

魔王とスマートの師弟関係が凄くよかったです。サリタが魔王になったことでスマートは自分をあんなにも責めてたんですね。そしてそのスマートに魔王が言った「あなたは今でも僕のお師匠様なんだ!!人間らしくじたばたして生きる姿を、生き抜く姿を見せてくれてるなら、僕のお師匠様なんだ!!」その言葉に涙が出ました。例え人間じゃなくなっても、魔王にとってのスマートはサリタにとってのスマートと同じように特別な存在で、尊敬する相手なのだと。それだけは変わらないのだと。そんな二人のやり取りに涙が止まりませんでした。

白組！八様がとても必死で、凄く切なかった…。本当にスマートのことが好きで好きでたまらなかったんだろうね。最初はただの興味本位で、でもそれがどんどん本気になって。でも魔王だから人間の考え方がいまいちわからなくて。不器用で、でも精一杯な八様はまるで小さな子供のようだと思う。この魔王シリーズで一番成長したのは八様だろうな。それにプラティラウとパーミルのシーンは凄く悲しくなった。この二人は幸せになってほしい…。

そしてなんと言ってもサファイヤ！！彼の成長っぷりはもの凄かったです。おそらく彼は魔王シリーズのメインメンバーの中で一番大人な気がする。そして最強な気がする。魔王’ｓにもスマートにも説教してる辺りは完全に母親に似たんでしょうが。白組とってサフの存在はいろんな意味で衝撃的で、サフに会うことで世界が変わったんじゃないかなと思います。サフは八様にとって本当にいい先生だったんでしょうね。言葉の一つ一つに重みがあり、その中に含まれた気持ちが伝わってきました。
それにしてもサフの最終兵器「父上に言いつける」の威力には驚きました(笑)

最期にもう一度

こんなに素敵な作品をありがとうございました！！！

次回作も楽しみにしています(*´∀｀*)